油壺マリンパークにいる相模湾の生き物図鑑
相模湾は神奈川県の南にあり、水深1000mを超える、世界的にも珍しい深い海です。また、海岸線の多くが自然のまま残されており、干潟、砂浜、礫浜など変化に富んでいます。このように、自然に恵まれた相模湾、様々な生物が生息しており、生物の宝庫としても良く知られています。
※みうら自然館で展示している希少種についてはこちらから
体の大きさはおよそ4cmくらいで、さるかに合戦のカニのモデルと言われています。小網代の森に広く生息しており、三浦の方言では「アカメンチョ」と呼ばれます。大人は陸で生活していますが、赤ちゃんの時は海で生活します。メスは春から夏に卵を産み、お腹に抱えます。そして赤ちゃんが生まれる直前の7~8月の大潮の夜、海辺に集まると体を小刻みに揺らして、お腹の卵から赤ちゃんを海に放ちます(放仔といいます)。赤ちゃんは頭の大きなエビのような姿をしており、2~3ヶ月は海の中で脱皮を繰り返して大きくなっていきます。そして、秋に大人と同じ姿になると、陸に上がって生活をはじめます。
体長は10~20cm程で、背面が緑色っぽいことから名前がつきました。内臓と皮に強い毒があります。三浦半島では、5月中旬~7月中旬の大潮の日に、満潮時刻の2~3時間前から大群で押し寄せ、波打ち際で産卵を行うことが広く知られています。オスは、卵を受精させるためにたくさんの精子を出します。その量は、波打ち際が白くにごる程です。産卵はおよそ1時間で終わります。卵の殻は丈夫にできていて、干潮時に水がなくなっても生きていけるほどです。3~4日でふ化します。
イセエビ類は古くは鎌倉蝦とも呼ばれていました。姿形が鎧兜で身を固めた武士を連想させることから、縁起物や高級な食材として有名ですが、旬は8~11月です。三浦半島では刺し網漁によって水揚げされており、産卵を行う6~7月(場所によって異なります)は禁漁となっています。長い触角の関節は音を出すことができるので、つかまれるとギイギイと関節を鳴らして相手を威嚇します。
三浦市松輪漁港で水揚げされることで有名な「松輪サバ」や、「三崎の寒サバ」はマサバのブランド名です。背面の青緑色に黒い曲線模様が多数走るのが特徴的です。松輪サバは8月のお盆以降、三崎の寒サバは2月~3月と、旬の時期は異なります。身はやや白っぽいですが赤身魚に分類されています。また、「鯖を読む」という言葉は、サバが傷みやすいため、市場で手早く大雑把に数えていたことからできたといわれています。
深海に住む世界最大のカニで、大きいものは3mになることもあります。「生きている化石」と呼ばれるほど、昔から姿を変えていない生き物でもあります。
水深150~800mほどの砂や泥の海底に住んでいますが、春には水深50m位の浅瀬で卵を産みます。相模湾では刺し網漁やカゴ漁によって、他の生物と一緒に捕まることもあり、三浦の方言ではメンコと呼ばれます。横須賀の長井漁港でも多く水揚げされることが知られています。